建物が上棟した際に行う神事を上棟式(建前)と言います
上棟とは?土台、柱、梁、棟等の骨組みが完成した状態を上棟と言います。
・上棟式とは
・日程について
・準備物とその費用
・上棟式の現在
・その他
上棟式とは
建て主が大工さんに対してこれからよろしくお願いしますという意味を込めて催される神事。この時、お祓いするのは神主ではなく大工の棟梁。
クレーン等の重機が無かったころ、材料の運搬や棟上げなどを親戚や近所の人が手伝い、みんなで協力して建て方を行っていました。その際に建て主は手伝って頂いた方の労をねぎらい、もちをまいたり、料理をふるまったりしました。その名残が今日の上棟式の形になっているとも言われています。
現在は、工事請負者が大工ではなく、工務店やハウスメーカーとなっているため、建て主からの要望がない限りほとんど行いません。
日程について
上棟(建て方)の日程は『大安』『友引』にあわせて、建築会社が決めます。工程表には『建て方』や『上棟』と記載されていて、その日に上棟式を行うのが一般的ですが、平日に行われるため簡素化したり、式典の日程を土日に行ったりもします。
準備物とその費用
それでは上棟式を行う際、いったいいくらかかるのでしょうか?
撒きもち(お菓子を混ぜるのも可)
撒き銭(5~500円玉)写真のように当たり付にする人も。
隅もち(2段)
三重ねもち
出席者へ配る手土産(紅白もち、タオル等)
お供え物
・米・お酒(一升)・水・塩・頭付の鯛
・季節の野菜や果物(7品)例)リンゴ5個、白菜1ヶ、バナナ1ふさ、大根1本、人参3本など奇数の数準備する。
五色旗・雛箱
宴会時のお弁当や飲み物
大工さんへのご祝儀(任意)
などと、ざっくりと30人分を仮定して上記の物を準備すると、かるく10万円位かかると思います。
【参考】上棟式のスケジュール例
・15時~上棟式開始
・15:30 餅まき
・16:00 直会(なおらい)
・17:00 大工解散
上棟式の現在
上棟式は時間も費用も掛かるので簡素化または省略しているのが今日の状況です。
簡素化と言っても方法は様々で、上棟時に大工さんにお昼のお弁当を渡したり、休憩時の飲み物を渡したりすることが多いですね。
またハウスメーカーは上棟式を行いません。受注者は大工ではなくハウスメーカーという考え方の為だという事らしいです。
補足ですがご祝儀は必ず渡すという事ではありません。
前にも述べた通り上棟式は気持ちなので。
その他
工務店側は費用がかかることを知っているので、上棟式やりましょう!とは言えません。
また、上棟式を行うと、棚やニッチ等をサービスしてくれるよ!とか融通聞いてくれるよ!等という事がネットに書いてありますが、それもありません。材料費も人件費もかかります。
逆に上棟式行わなかったら融通利かない、手を抜くと言う事もありません。施工責任は工務店にあり、きちんと大工さんに人件費を支払っています。そこで手を抜くなんてことはないですし、あってはいけないことです.
渡建で上棟式を行った方の理由を聞いてみると、近所で上棟式やったから・・・子どもに上棟式の餅まきを見せてあげたい等の理由で行う事が多いですね。
そういえば子どもの時屋根の上の5色の旗を見つけては、わくわくしながら餅とお金を拾いに行った事を思い出しました。
地鎮祭の費用がいくらかかるのか知りたい方は、費用はいくらかかるの?地鎮祭を行う際に知っておくべき6つのポイントをご覧下さい。
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