ここでは私がオススメする間取りプランや、思い入れの強い間取りプラン、訳あってお蔵入りになった注文住宅の間取りプランを解説を含めてご紹介していきます。もちろん新規で作った間取りプランも登場するかもしれません。実在する家の間取りプランではないのでご安心ください!
定期的に情報公開していきますので、新築、一戸建て、注文住宅をお考えの方は参考にしていただけると嬉しいです。
今回のテーマ
さて、今回のプランテーマは、
・床面積40坪 4LDK(和室あり)
・家事を楽にする間取り且つ洗濯干しスペース
・可変性のある子ども部屋
・電子ピアノを置くスペース
・南面道路の土地
・4人家族(夫婦+子ども2人)
・吹抜けは作らない
全体のイメージを考える
全体のイメージをゾーニングという方法でプランニングし、自分の考えを具現化することで考えがまとまり、プランニングしやすくなります。
今回のテーマの
『家事楽』+『洗濯干しスペース』
そして和室を考えた時に一番最初に思ったのが、玄関収納を設けて、玄関~玄関収納~キッチンへの動線を作ることです。
また、床面積40坪の制限がある為廊下は極力無くしてリビングと続きで。するとおのずと玄関は東側へ持っていき、そこからの間取りの組立になりました。
もちろんこの時点では構造計算はまだ何も考えません。
引き渡し後によく言われる事
そこで前述した洗濯干しスペースを考慮した時、下屋をつくってキッチンの勝手口から出れるようにすれば!!と考え、下屋を設けました。これで洗濯物が突然の雨に濡れてしまう事はありませんよね。共働きのご家庭も安心して職場に向かうことができます。
そして、その下屋によって、引き渡し後によく言われる事ベスト5(自分調べ)が解消!!
そう!自転車が置ける!雨に濡れる事ない。奥さんと子どもたちの自転車も置けます。よく引き渡し後に『自転車置き場作りたいから屋根付けてほしい』と言われます。カーポートにおく方もいますが、これで家族分の自転車を置くこともできますね。
そして家事と言えばゴミ捨て。
分別大変ですよね。この下屋があれば、燃えるゴミ、燃えないゴミ、缶、ペットボトル、瓶、雑誌、等の分別ゴミ箱も置けます。
一階にWICを設ける意味
1階の間取り
お子さんが中学生高校生だった場合を想定したので、LDKのダイニングとリビングの間に間仕切り戸を施工可能なようにしました。
このようにLDKをリビングとダイニングに分けることで、お客さんがリビングにいる時にごはんを食べたり、お風呂に行ったりするのを見えなくなります。もちろん奥さんの避難場所にもなりますよね。間仕切り戸を閉めることで完全なプライベート空間になるわけです。
また、この間取りにすることで和室のお客様は洗面、トイレに行くときリビングを通らずに行くこともできます。親が住むようになっても、便利な動線だと思います。もちろん家事動線もばっちりです。
そして和室の北側にあるWIC。これはファミリークローゼットになっています。洗濯物をたたんで各部屋に持っていくのって大変だと思います。でもこのスペースがあれば家族の洗濯物をここにおいておける、お風呂に入る際はここから着替えとタオルを持っていく、とっても家事楽です。これも一階に洗濯物干しスペースがあるからこそできるコンボ技です。
共有のフリースペース
2階の間取り
さて、1階がある程度まとまってきたら2階です。2階は寝室とWIC、子ども部屋が2つ、そしてトイレです。あとはピアノスペースをどこにするか?ですがこれはもう頭の中で決めていました。
2階にフリースペースを作ろう!
旦那さんのデスクワーク、友達と遊ぶスペース、勉強スペース、室内干しスペースなんでも使えるスペースにピアノを置こう。
よくピアノを置きたいと言われますが、その際に、アップライトなのか電子ピアノなのかグランドなのか、建築会社に必ず相談してください。電子ピアノはいらないけど、アップライト、グランドは床補強が必要になります。
ということで、ここにピアノをおいて、本棚もおこうか、カウンターも必要。エアコンも必要ですね。
寝室、子ども部屋を南側に並べて、フリースペースとトイレを持ってきて階段を調整。(画像では階段が急ですよ!の注意マークが!その際は廻り部分を1、2段増やします)
洗面台も設置しました。洗面台が二階にあるとバルコニーなどの掃除の時に、一階の洗面所からバケツに水を汲んで2階に登らなくてもよくなります。これも家事楽ですね。
夫婦の寝室は西側に設けWIC併設、子ども部屋は東側に部屋を並べて設けてパーテーションで間仕切り。不要になったら外すことで開放的な大部屋として活用できます。
そして、ちょうどいいスペースを確保するようにフリースペース。子ども部屋から出てすぐのところに設けることで、前に言った勉強スペースとして利用するのであればとても便利なスペースになります。
ご家族の暮らしに応じて様々な用途で活用できそうですね。
以上で『4人家族40坪 家事楽の家』の間取り解説となります。
最後に
間取りに正解はありません。建てる場所、方角、まわりの環境、ロケーションによって間取りは変わってきます。今回の間取りも正解でも不正解でもありません。
ご覧になった、これから家づくりの方、そうでない方も、少しでも参考になっていただけたら幸いです。そして自分だけのすばらしい住宅が出来上がることを祈念しています。
今回の間取りのステータス
今回の間取りプランを実際に建築した場合の概算価格になります。
■延床面積 4LDK
1階 74.53㎡(下屋含まない)
1階 62.93㎡
総面積 137.46㎡(41.58坪)
■施工床面積 150.71㎡
■主な断熱仕様
床下:押出法ポリスチレンフォーム65㎜
壁:ウレタンフォーム吹付75㎜
天井:ウレタンフォーム吹付140㎜
■開口部
玄関ドア:断熱ドア
窓:アルミ樹脂複合サッシ(Low-E・ペアガラス)
■主な内部仕上
天井、壁:ビニールクロス
床:合板フローリング
■外部仕上
屋根:ガルバニウム鋼板
外壁:窯業系サイディング
■内部仕様
フル装備注文住宅
オール電化住宅仕様(IH、エコキュート370ℓ、リビングエアコン)
■概算建物価格
約2,080万円(税抜)
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