冥界送り～わけあってボツになった注文住宅の間取り～#001

はじめに

どうもワタケンのお客様担当ユウイチです。

こちらでは、お客様に間取り提案の際にボツになった間取りや、そもそも提案しなかった間取り等、わけあり間取りを公開。

そして、なぜボツになったのか？改善点、反省を踏まえながら徹底解説。

【冥界送り：某有名ゲーム内で発生するイベントで亡くなった人をあの世に送る儀式　異界送りを参考にしただけ】

つまり、ボツになってパソコンのハードディスクに眠っている間取りを成仏させましょう！ってことです。

プロローグ

６人家族の２世帯住宅
家族構成は、夫婦、両親、子ども２人
おじいちゃん、おばあちゃんの部屋を１階に配置、リビングには薪ストーブを設置
古民家風のご要望でした

【主なスペック】
構造：在来工法
階数：２階建て
間取り：5LDK

1F

まず、６人家族という事で、当時の頭の中は以下のようになっていたはず。

「靴が多くなりそうだから玄関収納は広い方がいいな」
「ダイニングも大きめか～」
「家事室兼パントリーも必要だよな～」
「洗面所と脱衣所を分けた方が混雑しないよな～」
「トイレは広めがいいかも」
「両親の居場所の和室も必要だよな～」
「薪ストーブはどこに置けば効率良いかな～」
「洗濯物はもしかしたら一階で干すかもしれないから、深い軒先が必要だな」

2F

そして２階は、

「まだまだこどもが小さいから寝室で全員で寝るかも」
「勾配天井で子ども部屋にロフトがあったら楽しいだろうな」
「家族が多いから２階にトイレは必要だろうな」
「室内干しができるようにホールも広めがいいな」
「ＷＩＣ、納戸も大きい方がいいよな」

という思いを巡らせ作った間取りになります。

いまなら間取りをこうする

このボツ間取りを今の考えで別な間取りに少しだけ変えてあげたいと思います。

1F

両親のくつろぎのスペースの和室を６畳から８畳に大きく。

水廻りの配置を両親の寝室からの動線を考慮して変更しました。

また、薪ストーブの周りを土間にすることによってさらに落ち着いた雰囲気に。安全面も考慮しました。

2F

２階は寝室を少し小さくホールを大きくして、セカンドリビングとして利用。子どもたちの共有スペースとしても利用できますね。

ＷＩＣの北側の部屋はテレワークにも使える書斎として利用もできますね。