地震による火災

地震による火災を防ぐために_商品紹介#001

地震時における火災の原因

ご存じでしょうか。
地震による火災の過半数は電気が原因ということを。
東日本大震災における本震による火災全111件の内、原因が特定されたものが108件。
そのうち過半数が電気関係の出火でした。
※日本火災学会誌「2011年東日本大震災 火災等調査報告書」より

地震で本棚が倒れ本が散乱し、停電した状態から通電したことによりストーブや電気製品が作動。散乱した紙類に着火し火災が発生します。
また、家具が転倒し電気コードが下敷きになったり引っ張られたことにより損傷しショートしてしまいす。
その結果、散乱した室内で近くの燃えやすいものに着火してしまいます。

停電により一時的に電気の供給が止まるが、数時間から数日後に電気が復旧した際に発生する火災を通電火災と言い、地震による火災の原因となります。

火災を起こさないためには

通電火災を引き起こさないためにはどのようにしたらよいのか。

そのためには、電気の供給を遮断することが必要となります。

ただし、焦って忘れて避難してしまったり、外出中ときは電気を遮断することができません。
このような時、揺れを感知し自動的に電気の流れを遮断する「感震ブレーカー」という装置が効果的です。

感震ブレーカーのメリットとデメリット

感震ブレーカーは、設定値以上の揺れを感知して作動し、電気を遮断します。
通電火災に効果的で、電気を切ることで二次災害を未然に防ぐことができます。

しかし、夜間に強い地震が起きブレーカーが落ちると停電になり家の中が真っ暗になりとても危険です。
非常灯や保安灯等を一緒に設置することをお勧めします。
ブレーカーが遮断された後も部屋を照らし、明りを確保してくれます。
懐中電灯など手元灯を準備しておくこともいいのですが、真っ暗の中手探りで探さなければならなくなります。
また、強い揺れにより移動してしまったり、落ちてきた荷物の下になってしまうこともあります。
手元灯は壁などに固定しておくことをお勧めします。

感震ブレーカーを設置しない場合も同様に、非常灯や保安灯、手元灯は準備しておくとよいでしょう。

種類と費用

感震ブレーカーといっても様々な種類があります。
分電盤内蔵型やコンセントに差し込むだけのもの、疑似漏電を発生させブレーカーを落とすタイプなどあり、電気工事が必要になることもあります。
値段は、数千円から十万円程。
それに加え、電気工事費の有無や設置費などがかかります。

感震ブレーカー

1台で家中の電気を遮断

疑似漏電を発生させることにより漏電ブレーカーを落とし、家中全ての電気を遮断できる『ガルシャット』という商品があります。
震度5相当以上の地震を感知すると作動します。
本体は小型なので、冷蔵庫や洗濯機などちょっとした隙間に設置することができます。

ただし、アース付コンセントがある場所でないと設置ができません。
電気工事は不要で、新築でも既存住宅でも設置可能です。
※ガルシャットは、大建工業(株)の商品となります。

注意点

ブレーカーを元に戻す際に注意が必要です。
ストーブや電気コードの破損している部分がないかなど家の中の安全を確認してからブレーカーを戻しましょう。
安全確認をせず通電を行ったことにより、家電などから出火してしまうことがあります。

また、地震による火災の原因は通電火災だけではありません。
感震ブレーカーを設置したからといって安全というわけではありません。
消火器を準備しておくなど、もしもの時のために対策しておくことも必要です。

補助金制度

補助金制度が、各自治体で実施されています。
補助金制度の有無や支給条件などについては各自治体ごとに異なります。
必ずお住いの自治体のホームページなどでご確認ください。

おわりに

震災や風災など自然災害は、いつ、どこで起きるかわかりません。
日本は、災害大国と言われるほど災害が多い国です。
災害時の被害を減少させるためには、各家庭で防災意識を高めることが必要となってきます。
今一度、防災について家族と話し合ったり、考える機会を設けましょう。

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