窓の断熱
『暖かい家を作るには#01断熱編その1』
『暖かい家を作るには#02断熱編その2』
『暖かい家を作るには#03気密編』
で、暖かい家を作るには断熱性能と気密性能が大事ですよと言う事をお伝えしました。
壁と天井と床に断熱材を入れて断熱性能をよくして、気密性もよくしました。でも、暖かい家にするにはもう一つ忘れていませんか?
窓・サッシです。窓の性能を考えないと身も蓋もありません。
そこで今回は窓についてです
窓の役割
窓の役割には、
・光を取り込む
・風を取り込む
の二種類があります
光を取り込むことによって部屋を明るくし、冬期間は室内気温を上げる役割もになっています。逆に夏は日射があると室内気温が上昇してしまうので、レースカーテンで光を遮ることも必要です。最近はグリーンカーテン(緑のカーテン)で夏の日差しを防いでいる方も多いですね。
サッシの種類
窓の種類は、各メーカー様々な商品を販売していますが、基本的には3種類
・アルミサッシ
・樹脂複合サッシ(アルミ×樹脂)
・樹脂サッシ
上記の中で、熱が伝わりにくい材質のサッシを使えば外気温に左右されにくくなります。
結露も防げますね
結露のお話はまた今度に・・・
アルミサッシ < アルミ×樹脂 < 樹脂サッシ
というように樹脂サッシが断熱性能が高いです。
もちろん。金額もそれなりに高くなります。
ガラスで断熱
ガラスにも種類があります。
単板ガラス < ペアガラス < トリプルガラス
の順で断熱性能がよくなっていきます。
さらに、ガラスにはLow-eガラスといって色付きのガラスがあり、ブロンズ、ブルー、クリアとあります。(ガラスメーカーによって他の色もあります)
性能を簡単に説明すると、日射熱をカットして、部屋の気温を上がらないようにするのが目的です。このLow-eガラスにすることで、ノーマルガラスよりも熱が伝わりにくくなります。
つまり、断熱性能がよくなるという事になります。
補足ですが、Low-eガラスは紫外線もカットするので肌や床、家具などに与えるダメージを大幅に軽減します。
打ち合わせでよく言われる事のひとつに、外から見えないガラスですよね?とよく言われますが、マジックミラーではありません。光の反射やレースカーテンで見えにくくなっているだけです。夜になり、照明により室内が明るくなると、外から見えますのでカーテンは必要です。
カーテンでの断熱
窓に欠かせないのがカーテンです。オシャレなカーテンで部屋の雰囲気が全く異なってきますよね。カーテンの効果はそれだけではなく、断熱性能もよくしてくれます。カーテンを閉めると窓ガラスとの間に空気層ができ、断熱性能があがります。
また、日中の直射日光を遮ることができるので、夏場の室内気温の上昇を防ぐことができます。
宮城県での適正仕様
では、予算があれば一番いいやつ・・・というようになりますが、そんなこと言ってたら予算が足りなくなるので、どのくらいの仕様のものが宮城県の適正仕様なのか?
個人的には
アルミ樹脂サッシor樹脂サッシ
ガラスはペアガラスLow-e断熱タイプ
が望ましいです。
予算に余裕があるなら樹脂サッシの方がいいですね。寒い日に内側への熱の伝わり方が全然違います。
よく『トリプルガラスはどうですか?』と聞かれますが、私の見解としては、コストのわりに性能がそこまでアップするわけではないので、ペアガラスで十分だと思います。樹脂サッシペアガラスでもゼロエネ住宅の認定は取れます。
しかも、重いので掃出し窓には不向きですね。
リフォームで窓の断熱性能をよくする
リフォームでも窓の性能をよくすることができます。
そのためには下記の方法があります。
・サッシを交換する
・現状の窓ガラスにもう一枚low-eガラスを貼る
・単板ガラスをペアガラス(low-e)に交換
・既存のサッシの内側にサッシを取付ける(二重サッシ)
写真のような障子風の内窓もあります。
まとめ
窓(サッシ)は断熱材が入っている壁の部分と比べると、断熱性能がおとります。だからこそサッシの性能が大事になってきます。
窓を考える事で家の断熱性能が格段に変わるといっても過言ではありません。
また、むやみやたらに窓をつけるのではなく、その場所に窓が必要かどうかも考えなくてはいけません。
建築する際は、担当者にどのような窓(サッシ)を使うのか確認してください。
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